お取り寄せグルメサイト「おうち割烹todoku」を運営する我々(株)丸一は、お客様からご依頼いただき、南極観測船「しらせ5002」で出張BBQ料理を担当いたしました。極寒の地・南極への探査を支えてきた「しらせ5002」。その船内も今回じっくり見学させていただいたので、BBQの様子と合わせてご紹介いたします!
「しらせ5002」(SHIRASE 5002)とは?
「しらせ5002」(SHIRASE 5002)は、日本の歴史的な南極観測船で、かつては防衛省の管理下で活躍していました。この船は、1983年から2007年までの約25年間、第25次から第49次の南極観測隊の支援に従事し、極寒の南極で1.5メートルもの氷を砕きながら航行する能力を持つ砕氷船です。
2008年に退役した後、環境保護や教育の場として新しい使命を与えられ、現在は「WNI気象文化創造センター」が所有・管理しています。千葉県船橋市の港に係留され、一般公開や体験イベントなどが行われており、地元の観光地として親しまれています。特に、隣接するビール工場とのコラボツアーも人気です。また、船内には地球全体の海氷状況を監視する「Global Ice Center」や、観天望気(天候観測)の体験ができる「ソラヨミデッキ」など、環境リテラシーを学べる場が提供されています。
船内見学!初めての「しらせ5002」にスタッフ一同興奮!
BBQの前に、船内を案内していただきました!一歩足を踏み入れると、その広さと装備の多さに圧倒。まるで映画のようなシーンが目の前に広がりました。
3機のヘリを搭載する大迫力の格納庫
船内を進むと、目に飛び込んでくるのがヘリコプターの格納庫。「しらせ5002」には、なんと大型2機と小型1機の合計3機を搭載可能とのこと。南極の壮大な氷原を空からサポートする役割があるそうで、このスケールの大きさはまさに探査船ならでは。
船内に備えられた充実の医療施設
長期航海を支える医療施設も船内には完備されていました。歯科治療室まで設けられているという徹底ぶりで、歯科医が常駐しないといざという時に対応ができないため、観測隊員は歯のトラブルを防ぐための万全な準備が必要だそうです。まるで小さな病院のような設備に驚かされます。
乗組員が暮らす部屋と生活の工夫
船員が暮らす部屋は、南極の厳しい環境にも耐えられるよう、さまざまな工夫がされています。例えば、荒波の中でも落ちないようにベルトが取り付けられたベッド。通常の生活で考えると信じがたい光景ですが、南極探査に必要な工夫と安全対策が凝縮されているのです。
45度の傾きにも耐える安全設計
しらせ5002は、過酷な環境での航行を想定し、最大45度まで傾くことがあります。そのため、家具や装備にはすべて固定用のベルトや器具が施されており、どんな環境でも落下しないよう徹底管理。まるで宇宙船のような機能美に、ただただ驚きの連続です。
専門チームが支えるブリッジの最前線
航行の心臓部とも言えるブリッジには、航行を監視する専用チームが常駐し、総勢140名の自衛隊員がサポートにあたっています。ブリッジに設置されたさまざまなモニターや指令装置は圧巻で、氷山が行く手を阻む南極海でも安全に進むための緻密なシステムが整っています。
南極での長期滞在を支える広大な倉庫
しらせ5002の前方には巨大な倉庫が広がり、物資の積載が可能です。南極での探査任務や長期滞在に欠かせない物資が一度に積まれ、必要なときにすぐ取り出せるような工夫がされています。私たちが普段の生活で考える「倉庫」とはスケールが違い、探査船の重要な役割を実感します。
などなど、一部をご紹介させていただきました!
さらに詳しい船内見学の様子とスタッフの興奮ぶりは、YouTube動画(前編)にアップしていますので、是非ご覧ください。
南極観測船SHIRASE5002での船上BBQ!
姉妹店「あそび割烹 さん葉か」「炭手前 鷽」のスタッフ総出で、出張料理!
約50名分のBBQ料理を用意しました。
ご用意したお料理は、おにぎり2種、シラスを使ったコンフィ、野菜たっぷりカレー、焼き魚のきのこ餡掛け、豚ひれ肉・ホタテ・海老・鶏肉の炭焼き、カツオの藁焼き、宮崎県椎葉村の蕎麦の実とベーコンのポテトサラダ、五島魚の南番漬け、猪のリエット、自家製納豆の土佐和え、自家製糠漬け、ダチョウの卵の目玉焼きなど。
そして、紛氷艦しらせの愛称 Ice Breakerにちなんで、南極の氷で飲む日本酒『アイスブレーカー(木下酒造・京都)』も好評でした!
みなさんにご満足いただき、出張BBQ料理は無事終了!
当日の楽しく美味しいBBQの様子は、YouTube動画の後編でご紹介しています。
こちらもぜひご覧ください。